金型部品へ文字の彫刻 ~確認~
加工技術
2019.09.18
金型部品のキャビティ形状に文字彫刻をした後、正しく彫刻ができているかの確認を義務付けている。
これは過去に、文字が逆文字になっている、文字の向きが違う、彫り込む文字が間違っている、彫刻用工具の刃先欠けで文字がキレイに加工できていない、などの不具合が発生したことがあり、そのままお客様に納入してしまうことを防ぐためです。
確認方法は、コルトフラックス(上写真)を使用します。
※2022年4月現在、コルトフラックスは販売終了となり、代替品で【スピーデックス】を使用しています。
コルトフラックスの本来の用途は、歯医者さんが患者さんの歯形などを取るときに使う、シリコーン印象材です。
コルトフラックスの使い方は、ベース材と呼ばれる白色のパテと、促進剤と呼ばれる緑色のペーストを、それぞれ適量を均一な色調になるまで混ぜ合わせて、反転したい対象物に押し当てて、ゴム状に硬貨するまで2~3分待つ。
金型に文字彫刻してある部分の反転品を取ることで、実際に金型で作られる製品と同等の見た目が再現できるので、この方法で目視確認をしている。
金型に彫刻してある文字だけを見て確認をするよりも、断然確認しやすいです。
(金型に彫り込まれている文字は逆文字なので、間違っていても気付けないことがある)
関連記事①:金型部品へ文字の彫刻
関連記事②: 金型部品へ文字の彫刻 ~CAM~
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