イケール作成
エッセイ
2020.09.17
イケールとは、マシニングセンター等の工作機械で被削物を固定する治具の一種で、高い精度の直角度と平面度が確保されている金属製の補助テーブルのことを呼びます。
イケールは、さまざまなメーカーから色々なタイプのものが販売されています。
牧野フライス製の横型マシニングセンター「a51nx」用にイケールが欲しのですが、要求する寸法のものが見つからないのと、寸法は妥協したとしても安易に購入できる金額ではないので「削り出しで作っちゃおう」となりました。
イケールを作ることになった背景として、現在使っているイケールが頑丈でゴツく300kg程度あり、100kg程度の加工物を載せると、このマシニングセンターの最大積載質量 400kg に到達してしまうので、重量制限で加工したい製品を載せられないことが発覚したためでした。
イケールは一般的に鋳鉄で作られることが多いのですが、今回は機械構造用炭素鋼「S50C」の六面材を購入して削り出しで粗材を作成し、イケール粗材をマシニングセンター「a51nx」に取り付け後、イケール面の仕上げ加工をすることで、高い精度の直角度と平面度を確保しました。
今回作ったイケールの重量は、約180kgなので220kgまでの加工物なら搭載できるようになりました。
これで加工したい製品を載せても、最大積載質量 400kg 以内に収まるので、加工機と加工可能な製品の組み合わせが増え、より柔軟な計画が立てられるようになりました。