腰痛
安全衛生エッセイ
2020.08.22
いわゆる「ギックリ腰」になってしまいました。
夏季休暇中に『腰が痛いな』と思って、注意しながら過ごしていました。
夏季休暇が明けたその日の午前中、現場で非接触測定の指導をしている最中、椅子に座っている状態から急激に立ち上がろうとした瞬間に「いっっって~~」となって、その中腰の状態から動けなくなってしまったのです。
しばらく中腰の状態を両腕で支えていたのですが、この状態で長時間キープすることは無理だと分かるので、意を決し痛みに耐えて座っていた椅子に座り直しました。
座りなおした後は両腕をサポートに使い、腰に負担がかからないようにして1時間半ほど経過したころ、会社の先輩が痛み止めの飲み薬と貼り薬と水を持って助けにきてくれました。
飲み薬を2錠飲んだ後、体を動かしても振動を与えても痛みに悶える状態でしたが、何とか貼り薬も患部に貼り付けてもらいました。
しばらくすると薬が効いてきて、立ち上がることに成功し、介助を受けながらトイレを済ませ自分の席に移動し、椅子に座って自力で動けるようになるまで回復を待っていました。
過去にも腰痛は何度か経験して、動けない辛さはそれなりに分かっていたつもりだったのですが、その痛みの強さは過去に経験したそれとは次元が違っていて、激痛を感じてから4時間経過しても、自力で動くことができる気配はもちろん、介助を受けても痛みに耐えられる自信がなかったので、救急車を呼んでもらいました。
たくさんの大人の方に助けられ、救急車に乗って病院に運んでもらい、問診を受けた後で座薬を処方され、CTスキャンとレントゲンの検査を受け、いわゆる『ギックリ腰』という診断を受けました。
「重大な疾患は見当たらないので痛みが治まって動けるようになったら帰宅していいよ」と言っていただけたので『先は見えたのかな?』と思い、痛みが治まるのをワクワクして待っていたのですが、一向に改善される気配がないまま無理やり座らせられたとき、本日一番の激痛に襲われ帰宅することは諦め、入院をさせていただけるように申し入れして入院することになりました。
入院の手続きや準備を家族の者にやってもらい、朝食ぶりの食事としてコンビニおにぎりを食べ、病院のベッドで落ち着いたところで消灯となり、大変な1日を終えました。
翌日はMRI検査を受け、全く動くことが出来ないまま、病院のベッドで夕食を済ませ『いつになったら動けるようになるのかな』という不安と、動いてあの痛みを再び味わうことの恐怖で縮こまっていました。
入院した当日に主治医の先生からは「安静にしていた方がいいですが、動けるようなら動いても構いません」と言われていましたので『早くトイレは自分でできるようになりたい』と思っていました。
普段から便秘気味でここまで便意がなかったのですが、夕食後しばらくしてから『うんちしたいかも』と思ったのですが、おむつは抵抗があったのでなんとか自力でトイレに行ってみようと、1時間ほどかけてゆっくりと座ってゆっくりと立ち上がることができたのでナースコールをしました。
看護師さんに介助してもらい無事にトイレで用を足すことができました。
痛み止めの薬が効いているだけなのかも知れませんが、大きな進歩と大きな期待を感じることができました。
翌朝、最後に痛み止めの薬を飲んでから12時間以上経過していて、つまり痛み止めの効力は低下していると想像される状況の中、自力でトイレに行けたので『これはいける』と思い看護師さんに「自力で動けるようになったので退院したい」と申し入れてみました。
看護師さんから「先生に直談判してください」と言われたものの先生に面会できずに時間が過ぎて行き、別の看護師にも同じことを申し入れ、昼過ぎに先生と面談することができて帰宅することに許可をもらい、2泊3日の病院生活を終えることができました。
翌日はさすがに出勤はできず、自宅で可能な範囲のリモートワークをして、溜まっていた仕事を少しでも進めました。
自宅でのリモートワークで、それなりに業務にを進めることができたので、翌日から通常出勤をし、社会復帰を果たしました。
身の回りの方々から優しい扱いを受けた数日間で感謝しかありませんし、逆の立場になったときは積極的にサポートしたいと思います。
それと、腰痛で苦しんでいる方や苦しんだ経験がある方が非常に多いことを改めて知った数日間でした。
運動不足を改善したり、始業前のラジオ体操に手抜きをしないことが大切だと感じました。