オイルスキマー
加工技術
2019.08.27
オイルスキマーとは、水面に浮いている油を、ベルトや円盤に付着させ回収する装置のことを言う。
当社ではマシニングセンターやNCフライス盤などの工作機械で、水溶性クーラントのタンクの水面に浮遊している潤滑油やグリスなどの油を除去するためにオイルスキマーを使用している。
水溶性クーラントに油が混入することによる悪影響は以下の通り。
- 水溶性クーラントを腐敗させ、悪臭やクーラント性能の劣化を引き起こす。
- フィルターの目詰まりが発生し易くなる。
- 加工ワークがべたつく。
オイルスキマーでクーラントを良好な状態に保つことで、廃油量が圧倒的に少なくなり、コスト低減になり環境にもやさしい。
工作機械を導入する際に、オイルスキマーはオプションになることがほとんどで、工作機械に連動して制御できるメリットはあるが、メッチャ高価というデメリットがある。
それにオイルスキマーがもしも故障したときには工作機械を止めて修理をしなければならないと言う問題も生じる。
これらを回避するために、当社では後付けのオイルスキマーを購入して対応している。
使用しているのは、米国 Zebra 社製 チューブスキマー Model:TS900-100N である。
この製品は、円環状になったチューブを連続的回して、水面に浮いた油をチューブに付着させるタイプのもので、安価ではあるが満足できる製品である。
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