転造タップの下穴管理
加工技術
2020.07.09
転造タップとは、
下穴の円筒内面を削って溝を作るのではなく、塑性変形で盛り上がった山でねじを作る加工方法です。
注意点の1つとして、塑性変形でねじ山を作るのため、下穴の径でねじ山の高さが決まってしまうので、タップの下穴径の管理が重要となります。
下穴加工が終わった後、穴径精度を確認するためにシリンダーゲージを使用するのはとても手間も時間も掛かります。
そこでプラグゲージ(栓ゲージ)を使って「通り側」と「止め側」で検査をしたいところなのですが、市販品が見当たりません。
金属加工を商売としているので、無ければ作ってしまいましょう!
と言う事で、転造タップ用のプラグゲージを製作しました。
加工した下穴とプラグゲージは常に摩擦を繰り返しますので、耐摩耗性を向上させるために鋼材を熱処理した後で、円筒研削で仕上げ加工をして完成させました。
トップ画像は製作したプラグゲージの全てです。
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