傾斜テーブル
加工技術
2019.11.29
マシニングセンターやフライス盤のテーブル上に、傾斜が可能なテーブルを乗せて、ワークを傾けて段取りすることがあります。
希望の角度に傾斜できるようなスペーサーブロックを用意しておいて、傾斜テーブル止めを緩めてから傾斜テーブルを持ち上げると、回転軸の支点を基準に傾斜テーブルの片側だけが持ち上がるので、スペーサーブロックを潜り込ませて、希望の角度になっているかを確認してから、傾斜テーブル止めを締めて傾斜テーブルを固定します。
傾斜テーブルの上に、ワークやバイスなどを載せて加工を行います。
今回は、同じワークの小ロッド製作だったので、繰り返しクランプ精度の高い、NEOTEC製の精密横ネジバイスを使用しました。
傾斜テーブルを使うことで、スペーサーブロックやブロックゲージを準備すれば、急な傾斜でなければどんな角度でも対応できる優れものです。
傾いたワークの芯出しについては下記の記事を参照ください。