パックマン

パックマン

加工技術

2019.10.17

※この道具は非売品です。

3軸のフライス盤を使って、斜めに段取りした直方体の芯出しに使う道具を、その形から名前を取って「パックマン」と呼んでいるが、正式名称は知らない。

そもそも、この芯出し用の道具は、自社で作って使用しているものであり、一般的な名称があるかどうかも知らないので、この記事の中では「パックマン」と呼ぶことにする。

使用方法としては、以下の図に示すような、斜めになったブロック材に対してパックマンを装着して、ピックテスター(てこ式ダイヤルゲージ)にてパックマンの頂点を拾って芯出しをする。

詳細の芯出しと原点のセッティング手順は以下に示す。

  1. φ10のリングゲージを使って、ピックテスターの振り回しをφ10にする。
  2. パックマンの頂点①を拾って、5(φ10のピックテスターの半径)+R(パックマンの半径)をX方向に移動し、X軸の原点とする。
  3. 水平・垂直な面のAやBを使って、Y軸の原点を芯出しする。
  4. Z軸方向に移動させたとき、ピックテスターの針が振れるように測定子の角度を調整し、パックマンの頂点②とZ基準面③の距離を機械上で測定して、数値を記録しておく。
  5. Z基準面③に、ツールマスターなどを置き、4で記録しておいた数値からR(パックマンの半径)控えた数値を補正して、Z軸の原点をセッティングする。

このような手順で行えば、斜めに段取りした直方体は「正確」に芯出しすることが可能となる。

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