スパークデポの活用事例
エッセイ
2020.09.24
テクノコート株式会社の製品である「スパークデポ」の活用事例についてのお話しです。
旋盤加工で使用する刃先(インサート)交換タイプのバイトには 、インサートをクランプするためのクランプねじやロックピンがあるのですが、インサートを締め付けたり、緩めたりを繰り返し行っているうちに、ねじやピンにダメージが蓄積されて、締付けや緩めが弱い力で空転してしまいます。
今回、三菱製の ETGN 外径加工用のバイトのロックピンの角が丸まってきていて、締付けや緩めが弱い力で空転してしまうので、スパークデポを使って丸まった部分を肉盛りして、ヤスリで余分な部分を削り取って簡易的に修復しました。
バイトを買い替えなくても、ロックピンだけを購入できるので、修理するまでもないかもしれませんが、この程度の修理なら5分もかからず行えますし、ロックピンを手配する伝票処理の時間や、今すぐ使えるようにできるストレスの軽さから、修理は大変よい手段だと感じました。
切削工具を溶接修理して蘇らせる発想は、恥ずかしながら今までなかったので、今回の修理をきっかけに少しぐらいの損傷は修理して使い続けることができるのではないかと考えています。