ワイヤーカット加工機の修理
NEWS
2019.09.25
今回修理をお願いしたのは、加工槽の裏側から水漏れが発生しているためで、放置したら工場中が水浸しになってしまうため修理は必須です。
工作機械メーカーに修理の見積もりを取り、修理内容を確認すると「約3年8カ月前に行った修理と同じ修理じゃないか、同じ個所がそんなに早くダメになるの?」という思いがこみ上げてきた。
修理の依頼をし、後日サービスの方が修理のため訪問してくれました。
修理を行っている途中で、サービスの方に「こんなに早いサイクルで修理が必要になってしまうものなのですか?」と疑問をぶつけてみた。
サービスの方の回答は、使用頻度やメンテナンスの具合や機械の経年によっても異なるが、5年前後が目安という回答だった。
このワイヤーカット放電加工機は、新品で導入して既に20年近く経過をしている訳ですが、私の記憶ではこの修理を行ったのは、約3年8カ月前の前回が初めてであると認識していることを伝えると「それはありえない」とサービスの方は言い、過去の同じ修理をした履歴を調べてくれた。
この機械を担当したこともない私の記憶は全くあてにならず、前回の修理以外に更に6年前とその更に7年前に修理履歴があったことを教えていただけました。
ある程度の期間で修理が必要なことは仕方ないとして、その修理スパンを少しでも長引かせるコツはないか確認したところ、
- 加工槽内のあらゆる箇所に発生しているスラッジ(注1)を掃除する
- 必要なメンテナンスをしっかりと行う
- シールパッキンを乾燥させないように、加工をしなくても毎日加工槽に水を貯め、連休や長期休暇で出来ないときはシール部に水質を悪化させない程度に薄く油を塗布する
とアドバイスをもらった。
(注1)スラッジ:金属粉・サビなどの沈殿物の総称
そして当社のメンテナンス状態は、悪い部類に入るそうだ。
今後に向けて改善が必要なことは明白で、メンテナンスの悪い部分をサービスの方に聞いて、メンテナンスを見直すように機械の作業担当者にお願いをした。
考えてみると、20年近く経過する機械の作業担当者は、退職などの理由で何度となく代わっている。
その都度、作業の引継ぎをしてはいるものの、実際の加工に関する引継ぎがメインになってしまい、メンテナンスのやり方や必要性の引継ぎがおろそかになってしまっていたのだと想像する。
今後は、必要なメンテナンスを継続できるように、メンテナンス表をアップデートして「メンテナンスが悪い部類」といわれないように対応していかなければならない。