移動式門型クレーン
エッセイ
2019.10.15
工場には天井クレーンやIビームに設置したホイストがない場所や届かない箇所があります。
天井クレーンやIビームを既存の工場に追加工事することは事実上かなり困難であると同時に、施工すればかなりの費用が必要になります。
「クレーンやホイストがないと困るけど、それほど使わないし、そんなに費用をかけたくないんだよね」
そんな時は、移動式門型クレーンがお勧めです。
メリット
- とにかく費用が安い
- キャスター付きで移動できるので、クレーンやホイストでは届かない場所や、無い場所でも使用可能
- 手動式のチェーンブロックを使用すれば、電源のない屋外などでも使用できる
デメリット
- 床の上に置いておく必要があるので、わずかですがキャスター部分のスペース確保が必要になり、床面積を占拠してしまう
当社では、汎用フライス盤を設置してある箇所にはクレーンやホイストを設置していません。
普段は、手作業で上げ下ろしをできる程度のワークをバイスに挟むか、専用の治具に取り付けて加工をすることがほとんどで、クレーンやホイストを使わなけれならないことは稀です。
そんな理由から、実際に工場を建設する際には、建設費を抑えるため、天井クレーンなどは施工せずに、移動式門型クレーンを設置で対応しました。
天井クレーンと比較すれば使い勝手は劣りますし、掃除のときは少し邪魔ではありますが、費用対効果の観点から考えると、良い買い物だったと思っています。