マイクロスコープ
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2021.02.24
エンドミルなどの切削工具の刃先状態を確認することを主な目的として、マイクロスコープ【 Dino-Lite Premier E】という商品を購入しました。
購入の目的は4つ。
1つ目は、
肉眼ではしっかりと刃先状態が見えないので、今までは顕微鏡を使用していましたが、それでも倍率不足で十分な確認がおこなえませんでしたし、ボールエンドミルは側刃は確認できても先端は確認することができず、目視やルーペに頼っていましたので、これを改善するためです。
2つ目は、
顕微鏡は工場に1つしかありませんので、誰かが使っていたら待ちの状態になってしまいますし、設置場所は工場の隅のほうなので対角の場所で工具刃先状態を確認したいときは、数十メートルを移動しなければないので時間ロスが大きいため、これを改善するためです。
従って、顕微鏡から離れた場所でパソコンがある場所にマイクロスコープを設置しました。
3つ目は、
マイクロスコープで撮影した画像や動画を保存しておき、工具再研のタイミングや、加工精度が出せる刃先状態かを、保存データと比較することで、経験が浅い作業者でも、経験豊富な作業者と同等レベルで見極めるようにできる考えました。
4つ目は、
顕微鏡では見ることができない大きな金型部品などを、USBケーブルにつないだマイクロスコープで容易に確認するためです。
金型部品などを超拡大して見たい場面は頻繁ではありませんが、少なからず「もっと拡大して見たい」と思うことはありますので、これで確認の選択肢を増やすことができました。
実際に使ってみた感想は、左手にエンドミル、右手にマイクロスコープを持って、パソコン画面を見てピントを合わせながら工具刃先を確認しても、少し慣れれば想像以上に手振れが気にならないレベルで使用できます。
拡大された刃先の状態も、顕微鏡で見るより更に見やすいですし、ボールエンドミルでも側刃から先端までの全ての切れ刃部分を確認できるようになりました。
今まで確認できなかった部分ができるに変わることはとてもうれしいことです。
欲を言えば、もう少し解像度が上で、より超拡大が可能であったらと感じています。
もっと上位モデルのマイクロスコープを使えば解決できる問題だとは思いますが、マイクロスコープ購入費との兼ね合いもありますので、しばらくはこのまま使用を続けて性能をしっかりと見定めて、次回購入するときまでには、どうするか考えておこうと思います。