5面加工対応の丸治具
加工技術
2019.10.28
マシニングセンターなどの機械加工では、加工物を加工テーブルなどに固定しなければならない。
金型を製作するには、多種多様な部品があり、さまざまな加工形状があるので、加工物の固定方法も様々な方法を用いる。
マシニングセンターを使って加工する場合、小物部品はバイスを使って加工物を固定することが多いが、中・大物は押さえ金を使って上面から押さえる場合がよくある。
しかしこの場合、押さえた部分の加工ができないので、必要に応じて押さえ金の位置を移動しながら加工を少しづつ進めないといけない場合があり、とても手間もかかるし、トラブルも発生しやすい。
当社では、これを解消するために「丸治具」と名付けた加工物をテーブルに固定する治具を使っている。(トップ画像参照)
加工ワークの裏面は、取り付け用のタップ加工がしてあるものが多いので、このタップ穴を利用して「丸治具」をねじ止めして、段付きになった座面部分を押さえ金で機械テーブルなどに固定をする。
ねじピッチが狭いものに対応する手間に、円筒状の一部をカットして「丸治具」同士が少しでも接近できるように追加工したものもある。(トップ画像参照)
押さえ金は「丸治具」の段付き寸法に合わせて専用のものを製作し、簡単に段取りできるようにしている。
下の画像は、金型部品を横型マシニングセンターのイケール面に「丸治具」を使って固定した段取りです。
当社には設備がありませんが、5軸加工機にも対応できます。