横型マシニングセンター用スペーサー

横型マシニングセンター用スペーサー

加工技術

2020.10.23

バイスを使ってワークをクランプする際に、バイス口金の高さよりも少なく挟みたい場合、ワークの下にスペーサーを置いて、かさ上げをしてバイスで挟み込みます。

スペーサーはバイス口金の固定側と可動側に置いて、ワークの水平を安定させるようにすることが多いかと思います。

縦型フライス盤にてスペーサーでワークをかさ上げしてバイスでクランプ

縦型のフライス盤の場合は、特に気にすることなく段取りができますが、これが横型のフライス盤(マシニングセンター)の場合、重力でスペーサーが落ちてしまい、バイス口金の固定側と可動側で離して設置することが難しいです。

そこでスペーサーとスペーサーの間をボルトを使って強制的に間隔をあけることのできるスペーサーを作成しました。

下側のスペーサーの横面にねじ切り加工をし、ボルトがねじ込めるようにしてボルトを挿入し、ボルトの頭でつっかえ棒のようにして上側のスペーサーを乗せ、重力での落下を防止できるようにしました。

上側のスペーサーが落下しないようにボルトでつっかえ棒

ボルトの長さを変えることで、スペーサー間の距離は自由に変更することができますので、色々なサイズのワークにも対応可能です。

横型マシニングセンターでの段取り事例

この横型マシニングセンター用のスペーサーを製作したおかげで、段取り時間も低減できたことはもちろんですが、何より重力でスペーサーが落下するイライラから解放されたことがうれしいです。

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