トンネルゲート(サブマリンゲート)加工
加工技術
2020.07.30
当社では、トンネルゲート(サブマリンゲート)の加工は放電加工で行っています。
段取り方法は、トップ画像のようにサインバー式永磁チャックで金型の入子部品を傾斜させて固定をします。
榮製機は、 NEOTECブランドで、 「サインバー式永磁チャック」を製造・販売していますので、下のリンクから確認してください。
刃物による切削加工の方が短い時間で加工が完了するかもしれませんが、トンネルゲート用の刃物と規格品の電極では、規格品の電極の方が安価ですし、刃物による切削加工の方は工具折れなどによるトラブルの可能性が格段に高いと判断して放電加工を採用しています。
トンネルゲート(サブマリンゲート)についての説明です。
上図の黄色部分は製品、橙色部分はランナー、そして赤色部分がトンネルゲートになります。
固定側にトンネルゲートを設置した場合は、樹脂を射出成型後、型を開くタイミングで製品とゲートが自動で切り離されるため、ゲートカットのコストも不要で、多少のゲート跡は残りますがそれほど目立ちません。
デメリットはゲートの加工に手間が掛かることと、ゲート加工を失敗するリスクが少し高くなるぐらいだろうか。