記録更新

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エッセイ

2020.06.18

金属の加工要素の中に「ねじ立て」の作業があります。

ドリルなどを使って穴あけをした後で、タップと呼ばれる切削工具でめねじを作る作業のことを「ねじ立て」と呼びます。

当社では、最も頻繁に作るねじの種類は「メートルねじ」になります。

メートルねじとは、ねじのサイズやピッチをミリメートルで表現して、ねじ山の角度が 60゜のねじのことです。

当社で製作する金属部品は、800㎜以下で特別に大きなものではないですし、クレーンが2トンなので特別な理由がなければ「M20」までの「ねじ」がほとんどになります。

そんな中「M36」のめねじを「ねじ立て」しなければならないことがありました。

「M36」を機械加工で行うための道具を保有していませんでしたので、機械加工でねじの下穴を加工して、その後手作業で「ねじ立て」を行いました。

「ねじ立て」の最大の敵は切削工具である「タップ」を折ってしまうことで、折れたタップは工作物から除去することが難しく、工作物が使い物にならなくなってしまうこともあります。

「M36」の場合は、とても太い工具なので手作業での「ねじ立て」でタップが折れてしまう心配は全くしていませんでしたが、予想もしていなかったことが起きてしまったのがトップの画像になります。

そう、タップが折れてしまったのです。

幸い、折れたタップは簡単に除去できました。

使用したタップは、社内で保有していたもので、いつ購入して、いつ使ったものなのか全く不明です。

きっと疲労が蓄積されて折れやすい状態になっていたか、前回使ったときに(いつ使ったのか分かりませんが)衝撃が与えられていて、折れやすい状態だったのだろうとしか思えません。

ちなみに、私が記憶している当社(榮製機)での最も大きいサイズのタップ折れの記録は「M16」で、不名誉ではありますがこの記録を大きく更新してしまいました。

1m以上あるタップレンチ(タップハンドル)でのねじ立て作業はとてもハードで、2人で一緒に力を合わせて作業をしてなんとか「ねじ立て」作業を終えることができました。

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